二つのピアノコンサート

4月30日と昨日5月15日に二人の対照的なピアニストのコンサートに行ってきた。
先月4月30日に大宮ソニックで、三浦友理枝のコンサート♪
ニコニコ堂が、1年に一回生徒さん達のためにピアニストをお呼びしてコンサートが開かれるのだ。
今年も我が教室からは、6人の生徒さん達も一緒に聴きに行った。
三浦友理枝といえば、最近「神童」の映画にも出場して、話題を呼んでいる新進ピアニストだ。
ショパンが若い日の作品「12の練習曲Op.10」を若い三浦友理枝が見事なまでに弾きあげる。
とても透明な中にも柔らかさが感じられる演奏だった。
そして、昨日は ふじ子ヘミングのコンサートに行ってきた。
袖から登場したふじ子はブルーの衣装に身をまとい、ゆっくりと歩いてピアノに腰掛けた。
あの仕草とは正反対に・・・ピアノに向かうとエネルギッシュで情熱が迸る演奏だった。
私はもう、ピアノの音に釘付けになってしまった。
ドシ!
と胸の奥を突かれた様な感覚!
あの年齢で、あそこまでの演奏が出来るのか・・・とにかく最後まで圧巻だった。
目をつぶって、聴いていると・・・ふじ子色に染まった・・メロディーがくっきりと浮かび上がる。
人生の崖っぷちを歩んできたからこそ表現出来る・・・あの力強さ!!!
時には、とても柔らかな優しさも滲み出る。
きっと、心は優しく、そしてとっても純粋な人なんだろうな・・
と演奏を聴いていて頷けるのだった。
偶然、最後に二人とも同じ曲「革命」を弾いた。
三浦友理枝は、これから何色にも染まる真っ白な若さ溢れる演奏
そして・・・
ふじ子ヘミングは独自の色合いに染まった人生が滲み出ている演奏だった。
by gekos | 2007-05-16 11:57 | コンサート